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どうせなら好きなことを書いていたい

プロギャンブラーはギャンブルをしない

勝ちたければ、ギャンブルするな―プロギャンブラーのぶき

試験も終わりあれやこれやと試運転中です。

それで、今回はこのトピック。

ギャンブルというとイメージとしては反社会的であったり人間的に質が良さそうでない人が出てきそうなイメージだけれども、本当にそうだろうか?

真剣に考えてみればこんなことも考えられると思う。

就職や起業も何も知らなければ博打と一緒

当たり前のように聞こえますが、ギャンブル、株式投資、起業、就職と何ら関係性のないように見えますがこれらは共通点がある。

一つは不完備情報ゲームであり、もう一つは確率論的価値に基づいた競争を行なっていること。

あとは胴元が儲かるようにできているということ。この二点においてはギャンブルというもので学習できることはすごく多いと思う。

全くの無知というのは別にピュアとか純粋ということを社会ではさしているわけじゃないということも付け加えておこう。なんでかといえば自分はそのことに気がつかないままお金を消費し損をしたということを今更ながらに思っているから。

もっとざっくり言えば「カモネギ」(鴨がネギをしょって自分の元にやってきたぞ、今日は鴨鍋だな)状態なのでこんなに都合のいい人間にいらん知恵をつけさせて、持っているお金を有効に使う術なんかは誰も教えてくれないというわけ。

もし学校に通っていて何か耳触りのいいことをしゃべっている人がいたら少し考えてみるといい、特に入っている本人がどんなんことで得をしそうなのか。

就活をするなら考えてみるといい、就職活動を応援している会社は一体いくらこのキャンペーンを毎年打ち出すことによっていくら儲かっているのか。

これらの活動とギャンブルは本質的には情報を知っているかいないかによって勝率が大きく変動するという点で同じじゃないだろうか。

誰も言わないリスクヘッジという概念

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一生懸命努力をすれば報われる、アマチュアリズムで清貧な姿が感動するという神話はすでに崩壊していますが、ニーズとしてはあるみたいです。

僕が学校というものに通っていて思う最大の問題は勉強の質とかじゃない。

勉強なんて好きな奴が勝手にするもので、知識を獲得することの素晴らしさを知っている人とか、自分で何かを実現するために四苦八苦した人々が振り返った時にその必要性も感じるものなので授業中にパズドラをしている人は別に放っておいてもいいんじゃないかなと思う。

そいつにとってその時間の価値というのは退屈に授業を受けていることよりもゲームのレベル上げの方が価値があるわけだから。

もちろんその分のツケは払うことになるけど払えれは問題ないんじゃないかな。

問題だ感じたのは、パズドラがいけないってことじゃなく、パスドラ(別に例はなんでもいいけど)をすることによって今後自分たちに降りかかるであろうリスクについて脅威の説明はするけれど、それに対する手段を教えないということだ。

奨学金なんかは最たる例だと思う。

すごいニコニコした社会人が現れて「これで大学に行くことができました。一所懸命働いています。次に借りる人たちのために返済頑張ってください」というビデオを実際に見たことがあるし、借りること自体は有利子の場合かなり基準が低い

そして、「こんな利率で借りられるお金はありませんよ」と言ってくれる親切な職員の方も居るのだけれど、ここで一回考えて欲しい。

家庭が困窮状態でやむにやまれず意外で「パズドラ」をしながら楽な単位を取るために大学生活で支払うコストはどうだろうか?

一例として憧れの一人暮らしを実現したいというために上京して奨学金を生活費として使った場合

仮に120,000円x48か月分を借用したとして借金の総額は5,760,000 円

加えて機関保証の保証料を月6,537 円(48か月)で313,776 円

それに240回の分割で20年間利率3%で借りる契約をした場合

返済する金額は8,065,221円

最初に借りたお金から1.4002119792倍(約1.4倍)の借金を返済し続けないといけないリスクが40歳中盤まで頭を悩ませ続ける計算になる。

簡単なシミュレータはこちら

補足として3%って利率はもすごく高い。30年借りる住宅ローンとか自動車ローンを借りる時に提示される額と同じくらいと考えてみると

もちろん、全員がこんな額を借りるわけではないけれど、何も考えずにパズドラできる楽な単位を取って友達と遊ぶために費やす金額としては高すぎるんじゃないか?

あと、これくらいの高いお金を奨学金を貸している胴元は儲かるからとても貸したがっているし

そしてこう言った首の回らなさそうな人に対してお金をさらに貸したい人(消費者金融とか)もいる

自分を守るのは最後まで考えるという技術だけ

普通に考えれば当たり前だけれど、こういう人たちに出くわした時に「具体的に自分にとってどれくらい損得が出るのか」を計算する人はそんなにいない。

単純に「なんかやだな」くらいにしか考えていないならすごくヤバイと思うし、お金のリスクに対しては全く何も知る機会がないという現状はいい加減気づいて何とかした方がいいと思う。

バイトでも何でもお金を稼ぐことを始めたらこういう人には無限にエンカウントし続けるわけだから自分の資産を守る術は学生でまだ扱う金額が小さいうちに実験してみるといいんじゃないかな。そのために僕らは忙しくない代わりに勉強する時間をもらっているんだから。

勉強ではないけど嫌なことでも考える続けることはこういうリスクを事前に回避するものすごく必要な技術なんじゃないかな?

そういった意味ではプロギャンブラーはものすごい戦略家だと思いますよ。