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【読書ログ】ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち

booklog.jp

ちょうどWAONがいい感じに溜まっていたのでちょっと買ってみました。

孫泰蔵さんに一回会いたいな−と思ってるんですけど、今のところはまだチャンスが来ていないので自分の技術とアイデアをストックして機会が巡ってきたらペラペラ喋ってみたいななんて思います。

ピョートルさんも人事の人なんですが価値観はGoogle流な人なので見ていて面白いなと思いました。

本書の主張: アプリと同じ様に常に自分をアップデートしていこう!

この本の全体的な主張としては、今世界が常にオンラインでつながっている時代になりオールドエリート(つまり古き良き会社員エリート)の常識はどんどん通用しなくなってきている。

では、2020年以降の新しい世界で必要なエリート、人材とは何か?

それは常に自分から積極的に学び、成長し続ける人材ニューエリートが台頭してくる。すでにGoogleや世界的に先端を走り利潤を獲得している企業では特にこういった人材を求めている。

というのがこの本の主張かなと思います。

要素1:ニューエリートとは?学び続ける人材って?

では具体的にニューエリートと呼ばれる人材はどんなものを指しているのか?

簡単にいうと、自分の興味のある得意分野を追求しつつ、得意分野と違う領域を結び続けるイノベーション人材ということらしい。

いきなりすべての人がイノベーションできるかというとそれは難しいかもしれないけれど、一つの分野にこだわらずに他領域、異業種の人とと積極的に関係性を持つことは可能だと思います。

要素2:他者を変えることは難しい、では自分を変えるためには何が必要?

自分がニューエリートになるにはどうしたらいいの?という話

表面上の話をすれば直感で何でも決めて開発もアジャイルでーなんて話になりそうですがそういうわけではありません。

では何が重要かという話ですが、重要な要点は以下のような部分です。

1. 仕事をゲームの様に楽しむスタンス
2. 積極的に外部とつながろうとするコミュニケーション能力
3. 取り入れたインプットを自分なりに噛み砕いてアウトプットする力

要はドラクエとかワンピースみたいな少年漫画的なストーリーを自分に当てはめていけるかという部分ががどんどんと重要になってきているイメージです。

ちなみにこの手の話でおすすめの書籍として「定価5,500円のTVゲームに、面白さで負ける人生を送って、いいのか!?」というキャッチフレーズでインパクトのある@junzooooooさんの「人生ドラクエ化マニュアル」があるのですがこれがオススメです。

あと誤解のないように主張をしておくと、必ずしも成功する人が外交的な人格である必要はありません。ひねくれようがなんだろうが、そういう前向きな人のいる環境にいてちゃっかり参加してしまえばいいだけの話なので、そのへんは自分の特性を考えて最適化すれば良いと言うのも良いポイントだと思います。

要素3:イノベーションを生み出すチームの特徴と日本の企業に足りない部分

日本の企業はなぜうまくいかくなったのか?

バブル崩壊後数十年に渡り冬の時代と言われて久しい日本の社会ですが、一体何が海外と違うのか?という部分に対してはこの本はこういった主張があります。

「働きがい」はビジネスの結果に繋がります。「働きがい」がビジネスに与えるインパクトは大きく、例えば生産性は21%アップ、利益は22%アップするというデータもあるほどです。 では日本の企業にはどのような問題点があるのでしょう。まず共通するのは「経営目標を達成する手段として従業員いる」という点。そういった企業は典型的にピラミッド型組織構造、企業活動がクローズド型で閉じている、指揮命令がトップダウン、商品重視(ユーザー無視)などの特徴が挙げられます。

確かに一般的な組織構造としてはこれが最適とされてきたファクトリーベースな組織体制が浸透しているのは事実と思います。あとは、上の人が決めてくれるから自分は指示に従うだけで良いという風潮についても

ただそういった組織が今機能しているからと言って、今後もそういった企業が生き残っていけるのかは少し疑ったほうがいいのかもしれません。

また、これから仕事を始める学生に対しては「あなたはストームトルーパーになりたいか?」という新卒一括採用に対して疑問を投げかける章もあるので、こちらはオススメです。

イノベーションを生み出すチームはどのようなことを大事にしているの?

ここまでは今までの古い組織の体質からくる負の側面が大きいという話でしたが、では逆にイノベーションを起こしていくチームはどのようなものかについてもこの本にはいくつか主張があります。

大まかな部分は他のビジネス書でも見られるようなチームビルディングの話が多くありましたが、この本では「自己効力感」が重要であるという部分が非常に印象的でした。

「自己効力感」というのは簡単に言えば「自分はできる!」という自信の部分です。

ちなみに筆者はGoole出身なのでGoogleで自己効力感も持たせるために組織として行っていた事例を紹介しています。

では、自己効力感とはどんなことをすれば得ることができるのか?ということについてこの本では以下のように紹介されています。

  1. 達成経験:自分自身が成功した体験
  2. 理経験:自分以外の他人が何かを達成・成功したことを観察すること
  3. 言語的説得:自分に能力があることを説明されること、言語的な励まし
  4. 創造的体験:自己や他者の成功体験を想像すること

個人的には4の創造的体験という部分は非常に重要だなと感じました。

理由としては、業務になれできるようになればなるほどにこういったイメージをする時間よりも、目の前の問題解決に駆り出されてしまうことが挙げられます。

いわゆる「大人は大変・忙しい・辛い」というネガティブなイメージを吹き飛ばすような快活な大人像を持っている人が非常に少ないのはおそらくこの部分に絡んでくるのではないかなと思います。

皆さんはどう思います?

ざっくりとした感想

まあ、組織を変えるのは難しいけど、勝手に自分が変化する分には咎められることもないので今自分が取り組んでいる「ハイ・アウトプット」のテーマは続けていこうと思いました。

あとは、学生の時ほど自由に出歩けない場面が多くなってきたので「社外の人と絡む」という部分は少し見直していかないとなと感じています。

新しい世界で自分がどんどん挑戦できるというのは自分にとっては非常にチャンスなのでこれからもどんどんやりたいこと、夢、頑張っていることなんかは積極的にアウトプットしていこうと思います。